県内初!生駒市にオープンした身体障がい者の方のための一人暮らし体験施設に行ってきました


令和元年8月に新しく生駒市で身体障がいのある方のための
一人暮らし体験施設がオープンしたとお聞きし
見学させていただきに行ってきました。

生駒市では平成30年1月に、
奈良県内で先駆けて 地域生活支援拠点事業を開始され、
障がいのある方が 住み慣れた地域で
ずっと安心して暮らし続けることができる環境づくりをされています。

地域生活支援拠点事業とは、
「体験の機会・場の提供」「相談」 「緊急時の受け入れ・対応」
「専門的人材の確保・養成」 「地域の体制づくり」の5つの柱からなります。

昨年、オープンした「緊急時の受け入れ・対応」
「体験の機会・場(主に知的に障がいのある方用)」に続き
今回は特に身体障がいのある方に特化した
「体験の機会・場」として 作られたのがこちらの施設です。

お伺いしたのは、生駒市の静かな住宅街にある 「あけびホーム」さん。
「見学したい」とご連絡するととても丁寧に対応していただけました。


広くて気持ちいい空間です。

シンボルツリーのシマトネリコ。常緑樹なので冬も緑が楽しめますね。


入り口はもちろんバリアフリー。車椅子でも楽々の広いスロープ。

◆こちらが一人暮らし体験のお部屋「つるくさ」。
すでに利用したいというご相談・お問合せが入っているそうです。


一人暮らしに最低限必要な家具・家電が付いています。

こちらは付属のキッチン。コンロはIHで安心です。
調理台の下の空間は車椅子の方も使いやすい設計になっています。

◆共有のトイレ。

車椅子の方も介助者の方もゆったり使える広々サイズです。
手洗い場の下の空間も車椅子ユーザーの方には使いやすいですね。

◆ランドリールーム。
一人暮らし体験の方はこちらも利用可。
車椅子の方も使いやすいドラム式洗濯機が設置されています。

◆バスルーム。
座位が保てる方用のバスチェア。

座位を保てない方用のシャワーキャリー。

高さをあげられる寝台からそのままシャワーキャリーに移ってバスルームへ。
ご本人にも介助される方にも優しい設計。
シャワーキャリーに乗ったまま湯舟に浸かれるのだそう。
男性も足を伸ばしてくつろいで入れる広さが嬉しいですね。

 

◆入所施設(ショートステイ)のお部屋。

◆グループホームのお部屋は全部で6室。
こちらはモデルルーム。様々な程度の身体障がいに合わせて
トイレや棚の作り等、それぞれお部屋のタイプが少し違っています。

◆グループホームの共有スペース。
木のにおいがして、
天窓からも光が差し込み明るく温かい空間でした。
 
皆でごはんを食べたり、テレビをみたり・・・
もちろん自室でゆっくりするのもOK。


建物内のあちこちに写真が。

リビングから続くベランダも車いすのまま出られます。
気候のいい日は、皆でここでバーベキューしたりを予定されているんだとか。

庭も広くて高台なので生駒山もすぐそこ。

 

車椅子の方、自力歩行できる方、座位が保てる方、難しい方、
少しの介助が必要な方、全介助の方、様々な方に対応できるよう
考えられた設備と優しい気持ちが詰まった施設でした。

見学の途中で日中活動から帰ってこられた入居者の方々と一緒になり
お話を聞かせていただきました。

できることは自分でしながら、自室で好きなパソコンをしたり、
週末はおでかけをしたり、皆さん思い思いの生活を楽しんでおられました。

週末はご家族のところで過ごされて、
一人の時間、家族との時間と両方楽しんでおられるところが印象的でした。
(Mさんお帰りでお疲れのところ、
お話きかせてくださってありがとうございました!)

利用される方が使いやすいようにと随所にこだわりあふれる場所でした。
長時間の見学にも関わらず丁寧にあけびホームを案内してくださったI様、
スタッフの皆様本当にありがとうございました。

◇一人暮らし体験の利用相談 「つるくさ」
お問合せ先 生活支援センターあけび
電話:0743‐71‐6117
※この事業は生駒市のNPO法人あけびへの委託事業として実施しているものです。
体験の利用は生駒市在住の方に限られますが、
見学は他市町村の方でも可能とのこと。
必ず事前のお問合せをいただきますようお願いします。

昨年開設した地域拠点支援事業の施設見学の際のブログはこちら。

県内初!生駒市で新しくスタートした障がい者のための地域生活拠点支援事業