7/13 『自由に家をさがそう vol.1 ~映画『道草』上映会と自立生活センターどんどんさんのお話~』参加者様よりご感想をいただきました。


7月13日(土)、奈良県文化会館にて、
当窓口主催の学習会『自由に家をさがそう vol.1
~映画『道草』上映会と自立生活センターどんどんさんのお話~』
を開催いたしました。
様々なイベントが重なる三連休初日でしたが、
心配していた雨もぱらつく程度ですみ、
たくさんの方がお越しくださいました。

今回の学習会は、第一部でただいま現在全国各地で上映され
大きな反響を呼んでいる重度知的障がい者の方の地域生活を追った
ドキュメンタリー映画『道草』の上映会。

第2部では過去2回当窓口主催学習会でご登壇くださっている
大阪で活動されている重度の方を中心とした
知的障がいをお持ちのメンバーさんの団体
『自立生活センターどんどん』さんの地域生活のお話
(今回はグループホームでの生活の様子を山下浩さんに、
一人暮らしの生活を北山姃和さんにお話していただきました)
という2本立てで開催いたしました。

今回は欲張り過ぎの2本立てということで、
いつもの講演より時間が長くゆっくり質問時間もとれなかったのですが、
皆様からいただいたアンケ―トが「映画、皆に観てもらいたい」
「(地域の)学校でも上映してほしい」
「どんどんさんの活動に感動」
「ILP、うちの事業所でも取り入れたい」
という嬉しいコメントがいっぱいでほっとしています。

ご参加くださった方々よりいただいたご感想をご紹介します。
(個人が特定できる部分を除く、一部抜粋です。

(第一部映画『道草』感想)
〇自傷・他害の人については情報が少ないので、こういう映画でありのままを伝えていくことはとても大切だと思いました。支援者の努力に頭が下がります。表情が落ち着いているときはほっとします。何より本人が自分らしく生き生きしますね。

〇発達障がいのドキュメンタリーを観るのが初めてですべてが興味深く、新鮮でした!たくさんの人に見てもらいたいと思いました。

〇自閉症(知的障害あり)の息子がまだ小学生で、将来(学校卒業後)どんな風に生活していくのがいけるのか、色々不安があったのですが、映画を観て少し安心できました。

〇支援の仕方もいろいろあることを知りました。支援の方によって障がいをもつ人たちが少しずつ笑顔の見える楽しい人生を迎えていかれていることをにこちらまで嬉しくなりました。映画「道草」、本当に勉強になりました。

〇自立支援の実情がよくわかる映画でした。また障がいのある人もない人も散歩することや道草することがとても意味あることだと思いました。

 

〇一人くらし、と聞くとイメージしているものはもう少しちがうものでしたが、こういう形の自立もあると、素直に思いました。親元を離れることがすべてではなく、自分のしたい生活をすることが自立であって、その結果として一人暮らしという形があるのだと感じました。ユウイチロウさんのケースが時に印象に残りました。

〇とてもいい映画でした。当事者の方との距離感が素敵でした。また「存在する意味」の話も印象的でした。

〇息子とは違うけどともて共感できる部分がありました。視野も広がりました。介護者の方がありのままでいいなと感じました。

〇親御さん、大変だと思いますが、皆さん明るいのにびっくりしました。私も見習わなくてはいけないと反省しました。

〇利用者のありのままの生活が観れてとても勉強になりました。今、支援をさせていただいている子どもたちとの関わり方をもう一度見直して支援の在り方を考えていきたいと思いました。

〇自傷や他害が日常的で多いことに、思っていたよりもすごい現実に驚きました。困った事例に対応する事業所の存在の紹介を見たからでしょうか。

〇福祉関係に進もうとしている方はもちろんのこと、学校などでもっと上映し、見てもらうべきだと思いました。施設は行政側にとっては都合がよく、その人の本来持っている力さえ奪いかねません。(自立できる芽をつんでしまう)介護をしてくれる人、見守ってくれる人がいれば、障がいを持っていても自立生活ができる。それが可能になるように金銭的支援、人材育成が必要ですが社会全体の意識をもっと向上させることが大切でしょう。いろんな人がいる、自分も障がいをおう可能性がある、そういうことをわかるためにも小さいうちから障がいのある人との関わりを持たせるべきだと思います。

〇ご本人と介護者の関係がよく分かる内容でした。たくさんの方がご本人とご家族にかかわってくださり、安心して生活をされて知的障害がある方の支援を考えると、自立とは何かという壁にぶつかることがありました。この映画を観て障がいがある人の自立、本人の意思決定支援尊重といった支援は当事者と支援者との徹底した対話、あるいはお互いのことを深く理解したうえでの関係性があって初めて成り立つものではないかと思いました。これからの娘を思い力となりました。

〇とても興味深く勉強になりました。私はアルバイトで障がいのある子どもと関わっているのですが、普段食事の場面で野菜も少しは食べるように声掛けをしています。なので、映像でみたのは生活の一部だと思いますが、ジャンキーな食べ物を食べるシーンがあり衝撃でした。また卵を一度の食事で5つ食べている場面も驚きましたが、そこで少し自己実現や自己選択の尊重について考える機会となりました。

〇初めて見ました。自分の息子と同じような場面があり、支援を受けながら日常を今日も暮らしている人たちがいると思うと自分もいつか手放すことができるという思いで見ていました。

〇親亡きあとという言葉は長らく聞いてきました。当事者、親だけがすべてを負っているという社会の在り方が変わらないということだと思っていましたが、こうして自立生活支援をしているところがあることを映画で知ることができました。社会として変わっていくというところまではまだずっと先のようですが、取りあえず当事者が少しでも人として当たりまえの生き方ができるようになるのは明るいことだと思います。

〇支援の基本は本人中心に考えることだと改めて実感しました。多くの人が少しずつできることを出しあってじっくりと寄り添い、支えておられる様子に感動しました。

〇心に迫る映画でした。わが子の将来(近い将来)のことを考えていかなければと思います。サポ―ト体制が手厚いと重度の障害の方も地域で住めるんだと希望が持てました。

(第2部自立生活センターどんどんさんのお話感想)

〇楽しそうに暮らせている様子がご本人から聞けて嬉しい気持ちで聞いていました。

〇当事者の方のお話を聞ける機会があまりないので良かったです。

〇それぞれに自分の好きなことを楽しみながら、自分らしく暮らしていかれていることが素晴らしいです。障がい者の方が自分らしく楽しんで暮らせる世の中になっていきますように!今日は大切なことを教えていただきありがとうございました!

〇言われて嫌だった言葉はずっと心にのこっているのだと言葉の重さを感じました。お二人とも自分のしたいこと、使えれることができ、生活を楽しまれているようで、素敵だなあと思いました。動画での紹介はわかりやすくて良かったです。ILPというプログラムは日中作業所の余暇で取り入れたりできるのかあと思いました。

〇好きなことを楽しみながら自分らしく私も生活したいと思います。誰もがそんな風に生活できればよいと思います。

〇率直な利用者さんの想いが聞けました。色々と悲しい想いでもあるのも事実と思います。いい思い出でこれから残っていけるように、「したいこと」をキャッチできるように・・・と自分自身を振り返って思いました。一人暮らしの写真は利用者さんもビビッときたようで、くいついてみておられました。自立生活プログラム、参考になりました。ありがとうございました。

〇知的があるからとやらせないのではなく、やりたい気持ちを大事にしてあげることが必要なのかなと思えてもらえた。

〇自分で服を買う・・させてないな~と反省しました。お菓子やジュースだけでなく、自分の身の回りの物を買えるように経験させていきたいと感じました。丁寧にお話いただきありがとうございます。

〇普段の活動の様子がよくわかったので、今後の参考になりました。

〇出来ることは自分でやっていて、その内容の幅が広いことに感心。ついついやりがちだけど、家にいるころから様々なお手伝いから始めるのがやはり大切なんだと思いました(待つ、見守るのが苦手な母です)

〇与えられたことをこなしていくのではなく、自分の思いを優先して支援していくことはとても大切なことだと思います。とても素晴らしい支援をされて利用者さん達は幸せですね。自分の思いを言えるように育ってもらえたら!!そのためにはもっと勉強会に参加したいと思います。本日はありがとうございました。

〇自立生活をされいるご本人からのお話、とても楽しそうで良かったです。どんどんさんの活動されていることも活発に行政への要望を本人の方が行きされていること、楽しい本人の気持ちに寄り添った活動もすごいと思いました。

〇当事者さんの生の声をきけてとても良かった。個人差はあると思うが、障がいがあっても親がいなくても生きていける道があると実感できた。

〇実際に生活されている方のお話や様子は、とても参考になります。余暇の過ごし方、散髪、買い物、ご自身でできるって素晴らしいですね。自分らしく楽しく生きると力強くおっしゃる姿、印象的でした。

〇ILPが興味深く、デート編もあるのかと驚きでした。運営介護などで当事者の希望がかなえられていると思いました。行政交渉など社会の一員として当たりまえのことを豊かな生活を楽しんでされていると思いました。

〇当事者です。どんどんのメンバーさんに毎回会えるのを楽しみにしています。

〇当事者本人が自分たちで考え、勉強会をしておられるお話(ILP)がとても素敵で、そういう活動が広まればいいなと思いました。

〇山下さんも北山さんも自分の楽しみを見つけて生き生きと生活されているなあと思いました。息子にも好きなことを見つけて自分らしく生きてもらいたいです。

〇山下さんの生活の様子・・支援者からとか、施設側とかから与えられる中での生活ではなく、山下さん本位。山下さんが楽しく生活できる山下さんを介護者が支えているなと感じた。北山さん・・・小・中の写真(笑っている)とは反対に、小・中の思い出が辛いもので悲しい気持ちになりました。北山さんのように傷ついていることをもっとわかってほしい。充実した今で本当にうれしく思う。

〇実際の生活の様子をご本人から聞けて良かったです。支援のもとに自分らしい生活ができたらいいなと思いました。親の元で一緒に暮らすほうが安心だと思っていましたが、それもずっと続けられることではないので、安心して暮らせる場があれば、自立させてもいいのだと思えました。

〇サポーターさんが、山下さん、北山さんをせかすことなくおだやかに接しておられた。日ごろの様子が見にじみ出たのだと思う。「スタッフに嫌なことを伝える会」を設けておられること驚いた。感動。大切なことに気づかされた。どんどん発言していただきたい、世の中へ。

皆様、貴重なお声をありがとうございました。

今回の学習会はご家族・当事者の方の参加が一番多かったのですが、
ありがたいことに行政の方、教育関係の方、福祉事業所の方等、
様々な方がお申込みくださり、お話を聞いてくださっていました。
この学習会が、それぞれの立場の方にとって
「これから自分の立場で何ができるか?」
と考えるきっかけになりましたら幸いです。

開催するまでは不安でいっぱいでしたが、
事故等のトラブルもなく、皆さまから
「本日の学習会に参加してよかったです」というお声かけや
個別メッセージを多くいただき、
開催してよかった、とほっとしております。
三連休初日というお忙しい中お越しくださった皆さま、
本当にありがとうございました。