社会福祉法人こぶしの会・『コミュニティワークこッから』さんにお邪魔しました


先日、ご縁があって奈良市で障がいをお持ちの方の支援事業
(生活介護・就労継続支援B型・グループホーム等)
をされている社会福祉法人こぶしの会さんを単独で見学させていただきました。

今回お邪魔させていただいたのは『コミュニティワークこッから』さん。
こちらは生活介護事業所なのですが、
利用されている方に合わせた様々な就労支援をされています。

まずおどろいたのはとても明るくて開放的なスペース。
食堂やそのほかの部屋にも大きな窓があり、外の田園風景が眺められます。
ウッドデッキから外に出ることもできてとても気持ちの良い空間でした。

こッからさんでは、お豆腐班・紙漉き班・パン工房・活動班の4つの活動をされています。
まず最初に案内されたのはお豆腐班。
こちらのお豆腐は、仙台のお豆腐屋さんから豆乳を取り寄せ、
豆腐を製造されているそうです。
お伺いした時には、皆さん忙しく豆腐を作られていました。
豆腐の種類もたくさんで、木綿や絹のほか、おぼろやざる豆腐も。
豆腐を使ったプリンやドーナツ等のデザートもありました。
(こぶしの会さんのホームページでは、豆腐を使ったお料理レシピも掲載されています)
http://kokkara.jp/Working_activity/tofu/tofu100chin00.html


当窓口も木綿とおぼろ豆腐を試食させていただきましたが、
お豆の味がして本当においしく、
「どこのスーパーに行けば購入できるのですか?」と聞いてしまったほど。

残念ながら、現在はスーパーに卸せるほどの数が製造できないということで、
県内の施設や学校などへの出張販売をされているほか、
地域の小学校の給食の食材として提供もされているそうです。(なんて羨ましい学生さんたち…!)
その品質と味が認められ、
今は東京のセレクトショップさんへも販売されているとお聞きして
ビックリすると同時になんだか当窓口まで嬉しくなりました。

次に案内された紙漉き班では牛乳パックをリサイクルして作った
温かみのある名刺やはがきを作成されています。
(こッからのスタッフさん、利用者さんからいただいた
名刺は全てこちらの紙でできていました。)

豆腐班の作る豆腐のラベルに使われている紙もこちらの紙だそうです。
リサイクルで紙を作るのって難しいんじゃないかなと思いましたが
きちんと分業されていて、皆さん楽しそうにお仕事されていましたよ。
紙漉き担当の方もベテランさんだそうです。

続いてのパン工房では皆さん忙しそうにもくもくと作業をされていました。
こッからさんでは当初から「本当に美味しいパンを作る」
ことを目標に粉からこだわってパンを作られているそうです。
工程を一人一人に合わせて分業したり、
計量や作業がわかりやすくできるよう工夫しながら作られたパンは、
隣接されたベーカリースペースでも購入できます。

当窓口も、おすすめされた湯種食パンほか色々なパンを購入させていただきましたが、
自信を持たれているだけあって本当に美味しいパンでした。
こちらのパンのファンが多い理由がわかります。

最後に案内された活動班では本日は、
鹿せんべいの封緘(ふうかん)作業をされていました。
こちらは10枚ずつセットする人、封緘紙でまとめる人と分業しての作業です。
机に置いた鹿の写真入り○の部分にせんべいを全部セットすれば10枚になり、
数を数えることが難しい方でもこれがあれば作業が楽に進められるようになっています。
(ジョブサポーターとしても
こういう支援グッズがあればいいのかと勉強させていただきました)

見学ののちは、案内してくださった施設長様と就労支援の話、
これからの福祉の話、親亡きあとの居場所の話など、
色々なお話をさせていただきました。

「うちなんてまだまだです」と言われながらも、
地域の方々と交流しながら、地元に根差して活動されているのがよく分かりました。
障がいが重くても軽くてもそれぞれのペースで働くこと、商品には妥協はしないこと、
を大切にされているとても素敵な事業所様でした。

コミュニティワークこッから施設長F様、こッからの皆さま、
お忙しいなか見学させていただき本当にありがとうございました。
(投稿が遅くなり申し訳ありません。)

社会福祉法人こぶしの会
http://kokkara.jp/