あいサポーター研修を開催しました


本日、予てからこちらでも告知させていただいていた
『あいサポーター研修』を開催しました。

奈良県では、平成25年より『あいサポーター運動
(様々な障がいの特性、障がいのある方が困っていることや、
必要とされる配慮などを理解して、
障がいのある方に対してちょっとした手助けを実践することにより、
障がいのある方(もない方もみんな)が
暮らしやすい地域社会を実現することを目的とした運動) 』
に取り組んでいます。

『あいサポーター研修』とは、この運動を推進するため、
県民の皆さまに日常生活のなかで、障がいのある方が困っているときなどに、
ちょっとした手助けをする「あいサポーター」
になっていただくことを目的とした研修です。

本日研修の前半は、あいサポートメッセンジャーである当窓口が講師となり、
『あいサポ―ト運動』についてや
県内の障がいをお持ちの方の現状と実際に発生している問題、
奈良県で作っている障がいや障がい者への偏見や差別をなくすための
ルールについてご説明したあと、
DVDで様々な障がいについてと困っていること・
その方へのサポートの方法などを学びました。

そして後半からは、障がいをお持ちの当事者の方お二人にご登壇いただき、
普段の生活で困っていることや
どんなサポ―トがあれば助かるのか等を皆でお聴きしました。

視覚障害のある中野貴太さんからは日ごろ困っていることをお聞きしたほか、
実際に白杖を触らせていただいたり、
視覚に障害のある方が実際に使っておられるグッズを見せていただきました。

当事者のもうお一人、
大人になってから発達障害だとわかったという中野賀允さんからは、
もっと早く知っていたら、という本音や、
「周りの方にはどうしたらできるようになるかを一緒に考えてほしい」
等のお声をお聞かせいただきました。

お二人には、視覚障がいをお持ちの方の誘導方法の実例も見せていただきました。
進行方向にある障害物を実際にどんな風にお伝えしたらいいのか、
とてもよく理解でき、
これからの実践の参考にしていただけたのではないかと思います。

また本日は、偶然にも参加者の方の中に
手話を学んでいらっしゃるという方が複数いらしたため、
その方々に見本を見せていただき
「ありがとう」の手話を皆で練習しました。

最後は「あい(愛)サポーター研修」らしく
「愛」を表す手話を皆さんに覚えていただき終了とさせていただきました。
(突然の無茶ぶりにも関わらず、
笑顔でご協力くださった3名の方々、本当にありがとうございます^ – ^)

会場内では、参加者の皆さんから時折
「へえ~」「そうなんだ」というお声があがったり、
笑いが起こったり、あっという間の2時間でした。

週末の朝というお忙しい時間にご参加くださった皆さま、
本当にありがとうございます。
研修後に「障がいのことについて、よく理解できました」
というお声をアンケートや個別のメッセージなどでいただき、
「開催してよかった」という思いでいっぱいです。

何分当窓口としても初めての研修で、
至らないところが沢山あったかと思いますが、
皆さまからのご感想やお声を元に、
より良い『あいサポーター研修』ができるよう、
これからも精一杯取り組んでいきたいと考えています。

最後になりましたが、早くからこの研修へのご協力に快諾いただき、
今日のために準備してくださった
中野貴太さま・中野賀允さまとご家族の皆さま、
今回の研修開催のため何度も打ち合わせくださった
奈良県障害福祉課ご担当者さま、
告知にご協力くださった県内の市町村の障害福祉課さま
(市によって名前が若干違うのですがこちらで表記させていただきます)、
奈良市ボランティアセンターさま(奈良市社会福祉協議会さま)、
当窓口を応援してくださっている保護者の方や事業所・支援団体の皆さま、
そして会場をお貸しくださった
奈良市ボランティアインフォメーションセンターの皆さま、
本当にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。

※文中のお名前・お写真はご本人のご了解のもと掲載しております。