2月19日『障がいのある人の地域生活をかんがえる学習会』開催レポート
去る2月19日、
「障がいのある人の地域生活をかんがえる学習会」を開催しました。
講師は、昨年に続き、親なきあとに備えて自立生活を考え
自分らしい生活や暮らし方を実践・楽しまれている
障がいや生きづらさがある当事者の会、
「長男の会(NPO法人なないろサーカス団)」様。
直前までお申込みがあり満員御礼での開催になりました。
今回は、なんと!
なないろサーカス団の中川団長との対談・オムニバス方式で、
7名の方(うちおひとりは親御様)が
ご自身のこれまでや現在の暮らしについて
お話してしてくださいました。
トップバッターのEさんは
お仕事がうまくいかなかったことから
精神的に体調をくずされ、ひきこもりがちになったこと、
支援につながれ今は事業所で自分の好きなお仕事を見つけられたお話を、
YNさんは、家族全員が支援が必要な状態であった家庭で育ったこと、
学校も行けなかった過去や
家族のためにと勇気をだして支援につながり一歩踏みだしたことで
お仕事ができるようになった現在についてお話してくださいました。
続くCさんからは、学校になじめず不登校になり
30年近くひきこもりアルコールに依存してしまっていた過去や、
ひきこもっている間にどんな風にすごしていたか、
一歩踏み出せたきっかけや現在のお仕事についてお聞きしました。
前回にも登場してくださった長男の会の発案者でもあるYTさんは、
将来は自分が高齢になった親を助けたいと思ったこと、
そのためには自分自身が自立しなければと考えたことなど、
グループホームでの生活の写真も見せていただきながら
自らの想いをトーキングという器機を使って語ってくださいました。
またYTさんのお母様もご登壇くださり、
障がいがある子への想いや、
子どもの自立に向けての準備等親御様目線でのお話をお聞きしました。
最後に登壇してくださったMさんは学校を卒業し
お仕事をされているなかで精神的にしんどくなってしまったこと、
一人暮らしに近い形でありながら
現在は食事や体調面などの不安を解消できるグループホームサテライト型での
暮らしを選ばれたこと、
養護学校卒業後、お仕事をされてたYさんからは
勤務先を退職した後家にいたが、今の事業所へつながり現在は
一人暮らしの準備中であるお話をお聞きしました。
知的障害・発達障害・精神障害・ひきこもりや不登校・依存症や貧困など
様々な生きづらさや(人によっては複数の)困難がある(あった)方からの
リアルな体験談や一歩進もうと思った経緯や
現在の暮らしについてのお話をお聞きし、2時間があっという間でした。
対談の後は、会場からの質問タイムとさせていただきましたが、
時間が足りず、学習会終了後も参加者様が
それぞれ登壇者様に個別にお話しを聞かれたりご質問等をされており
とても濃い学習会になったと思います。
登壇してくださった皆様から「(いろいろあったけれど)今幸せです」という
お声が聞けて当窓口もとても幸せな気持ちになれました。
今回の学習会は、養護学校や地域の学校へ通われているお子様や
ひきこもりのお子様がいらっしゃる親御様、生きづらさがある当事者の方、
支援者の方、教育関係の方、等様々な方にご参加いただきました。
(親子でご参加くださった方も複数いらっしゃいました。)
ありがとうございます!
学習会をきっかけに「自分の場合はどんな風に暮らしたい?」
「我が家の場合はどうしようか?」を
ご自身やご家族でお話していただく機会になればと思います。
障がいや生きづらさがあっても、
何歳になっても、自分らしく地域で生活することや
暮らしを叶えることはできる。
人生の選択肢は一つではないことを知っていただけた
機会になりましたらうれしいです。
最後になりましたが、貴重なお話を聞かせてくださった
長男の会の皆様、そしてご参加くださった皆様
ありがとうございました!!
チーム長男の会の皆さんの
赤でそろえたリンクコーデと、
バッジがとっても素敵でした(o^―^o)