不登校の少年少女が招かれた城の正体とは?「かがみの弧城」


年末から映画化されていてずっと気になっていた本『かがみの孤城』。
ようやく読めました。

主人公のこころは、不登校の中1の女の子。
ある日、部屋の鏡を通り抜けるとそこにはお城と、
同じように学校へ行きたくても行けない不登校の子どもたちと
オオカミのお面をつけた少女がいて…というお話。
(ネタバレになるので詳細は控えます。)

友達との関係から不登校になってしまった
主人公の思春期の揺れる気持ちも、
どうしたらいいのか悩みながらも子どもに向き合おうとする親側の気持ちも、
どちらもよくわかって時々苦しくなる部分もありましたが、
最後の伏線回収が鮮やかで、
読み終えた時には皆にそれぞれ幸せな未来がありますように…(きっとある!)
と思えたラストでした。

学校に行けていないお子様(その親御さん)にも
ぜひ読んでみて欲しい一冊です。

かがみの弧城ではなくても、あなたのことを理解してくれる、
味方になってくれる人は、子どもも大人もこの世界にきっとたくさんいます。
そんな自分が安心できる場所(必ずしも学校でなくてもいい、
あなたにとっての居場所(かがみの弧城))をぜひ見つけてみてください。