支え合って暮らしてきた家族がそれぞれの夢に、未来に向かって進みだす『Codaあいのうた』


第94回アカデミー賞作品賞受賞作品でずっと気になっていた映画を、
少し前にやっと鑑賞できました。(レンタルです)
コーダ(CODA / Children of Deaf Adults)とは、
「耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子ども」のこと。
耳の聞こえない両親と兄との4人家族で育った、
主人公ルビーは家族唯一の聴者であったため、
幼い頃から家族の通訳役を担っていた。高校でコーラス部に入った主人公は、
歌の才能に気づいた先生から音楽の道に進むことを勧められるが、
音が聞こえない家族に理解してもらえない…というお話。

主人公の、大切な家族のために役に立ちたい、
自分が助けなければという想いと夢との間で揺れる気持ちと、
娘(通訳)がいなくなる生活を手放したくないが
音が聞こえないため愛する娘の夢のイメージがわかず
悩む家族の想いが、どちらもとてもよくわかって、
ハラハラしながら観ていましたが、
家族の絆深まるエンディングに気持ちが温かくなりました。
ルビーがCODAとして育った自分の経験を話すシーン、
お父さんがお母さんに(手話で)語った
「あの子は昔からベビーじゃなかった」と言う言葉が印象的でした。そんなふうに家族を支える、今で言うヤングケアラーの子どもは
案外周りに多いのかもしれない、とも考えさせられました。

この映画にでてくる聴覚障害がある方は
本当に当事者の方が演じているそう。
だから手話がとても自然なんですね。
主人公を演じたエミリア・ジョーンズさんは聴者の方なので
流暢な手話や歌など、演技に大変苦労されただろうなと
思いますが本当に素晴らしい女優さんでした。
気持ちが温かくなる素敵な映画、おすすめです😊

https://gaga.ne.jp/coda/?fbclid=IwAR3mLcBPR8PKWOa60T70qSinCMKZP8IJKGJ11sDDGzDeWlRtAJq8t3nMNyM

映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト