障がいがある人の自立生活を考える学習会を開催しました


去る4月9日、コロナ禍による約1年もの延期につぐ延期ののち、
「障がいがある人の自立生活を考える学習会
『自由に家をさがそうvol.2〜障がいがあるぼくらの親孝行と家さがし〜』」
を開催しました。

講師をしてくださったのは「長男の会」の皆さん。
王寺町にある就労支援B型事業所なないろサーカス団団員で構成された
「長男の会(名前に関わらず二男、長女…等も参加可能だそう)」様は、
障がいがある自分たちが親なきあとのために
どんな準備をしておくべきかを考え、自らの自立(自律)を考えたり、
学んだことや、自分等の活動を発信されています。

学習会の最初は、なないろサーカス団団長中川様より
団体のご紹介や、団員の皆さんが地域の困りごとの中で
自分達だからできることを積極的に行い、
また地域の方に自分達の暮らしで困っている部分を
少しだけお手伝いしてもらうことで、持ちつ持たれつ、
皆が笑顔で幸せになる循環型の関係を作っていることや
家族以外に自治会や福祉サービス、後見制度、
仲間同士の助け合い等さまざまなサポートを利用しながら
自分たちの暮らしを組み立てていることをお聞きしました。

学習会の中で、言葉で気持ちを伝えることが難しいM太さんは、
長男の会を作ろうと思ったきっかけや親への思い、
パニックを起こしてしまうもう一人の自分について、
トーキング機能を使って伝えてくださいました。
(M太さんのお話に衝撃を受けた方もたくさんいらっしゃったと思います)

M太さんから親がいつか老いることを聞いて驚いたこと、
一人暮らしの先輩宅で家事を体験したり、
手伝うなかで、自分たちはどんな風に暮らすのか、
自分たちの未来を考えるようになったことをお話してくれたCさん。

自分達の未来のために準備する上で大切なこととして、
「自律(自分を律する、自分の気持ちをコントロールする、
自分の気持ちを伝える)」を動画で伝えてくれたTさん。

先輩方(Iさん、Aさん)に触発され一人暮らしを始めたH子さんは、
家を借りる決断した理由や家族やヘルパーさんに
どんなことを手伝ってもらっているか等を、
すでに親なきあとを体験しているM山さんは、
現在のグループホームでの暮らしや
これからチャレンジしたいことをお話してくださいました。

講師の皆さんが考える、
障がいがある人が自分らしく暮らすために、
必要な「勇気」のお話もとても印象的でした。

学習会の最後は会場の参加者の方からの質問タイム。
今回の学習会は、保護者(ご家族)のほか、
障がいがある当事者の方、支援者の方もご参加くださっていました。
たくさんの質問があり、また参加者の方からも
今取り組まれているプロジェクトのご紹介もあり、
濃い学習会になったなぁと感じています。

障がいがある方の将来の選択肢が少ないことに違和感を感じ、
「障がいがある人の自分らしい暮らし」を考えるきっかけになればと
今回の学習会を企画させていただきました。
ぜひ、親子や家族、支援者の方々と
「これからどうする?どうしたい?」
「そのためにどんな準備をしよう?」
をお話していただけたら嬉しいです。

最後になりましたが、貴重なお話をお聞かせくださった
なないろサーカス団長男の会の皆様、
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

会場の皆様からいただいたご感想(個人が特定できるものを除く)は
またおってご紹介させていただきます。

あかるいみらい準備室では
今後も障がいがある人の自立生活を考える学習会の開催を予定しております。
詳細については決まり次第ホームページ等でご紹介させていただきます。
皆様、どうぞお楽しみに😊