社会福祉法人やすらぎ会様にお伺いしてきました


先日、奈良県天理市で特別養護老人ホームやグループホーム、
訪問介護等の高齢者の介護事業を展開されている、
社会福祉法人やすらぎ会様にお伺いしてきました。

障がいのある子や引きこもりの子等の親(家族)のための相談窓口である当窓口が、
なぜ障害福祉事業所でなく高齢者の介護事業所へ?
と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
やすらぎ会様は、平成26年から天理市と市内の不動産事業者様や包括、病院、
介護事業所や地域の方々と連携しながら、市内の低所得の高齢者の方や、
独居の高齢者の方等、住む場所を見つけることが困難である方々を対象に
住まいや生活支援の取り組みをされています。

当窓口にいただくご相談の中でもかなりの割合を占めるのが、
実は「親亡き後の子どもの終の住処」問題です。

障がい者のためのグループホームが満室で空きがない、
一人暮らしをさせたいが貸してもらえない…などのご相談をいただく中で、
どういうサポートがあれば障がいがあっても
地域で住む場所に困らないで良くなるのか当窓口なりにずっと考え、
また県担当課へもご相談に伺っていました。

そんな中、県の方にお声かけいただいた会議でご縁をいただき、
すでに高齢者支援の立場で支援を開始されているやすらぎ会様に
支援体制を作られるまでのお話や、現在の課題など、
様々なお話をお聞きしてきました。

古くから高齢者の介護事業をされていたやすらぎ会様では、
包括支援センターをされていることもあり、
高齢で無職、保証人がいない等の理由で
住まいを探すことに苦労されている高齢者の抱える問題に早くから注目し、
なんとかしなければ、と考えておられたそうです。

平成26年から実施されている
「低所得高齢者等住まい・生活支援モデル事業」
に天理市と連携して手をあげられ
(奈良県でこの事業に取り組んでいるのは天理市一市町村のみです)、
事業を継続されています。

実際にお伺いし、お話をじっくりお聞きして、
この事業を始めるにあたっての最初のネットワーク作りから
継続的な見守り支援まで、目からウロコがポロポロ落ちました。
本当に凄いです。天理の方が羨ましい…。

こういった支援を障がい者版で県内で作れたら、
もっと皆が暮らしやすくなる、と本当に思いました。
(全てをこちらに書くとものすごく長文になるため、
このくらいの説明とさせていただきますが、
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、
当窓口の学習会でもまた詳細をお伝えさせていただきますね。)

やすらぎ会Y様、お忙しい中お時間いただき貴重なお話、
本当にありがとうございました。投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。
今後ともよろしくお願いいたします。