『「いつか」ではなく「いま」備える!障がいのある人と家族のための防災セミナー』第三回を開催しました


投稿が遅くなりましたが9月12日、
以前からこちらでもお知らせしていた当窓口主催
『「いつか」ではなく「いま」備える!
障がいのある人と家族のための防災セミナー』の第三回を開催しました。

本来第三回は3月に開催予定だったのですが、
新型コロナウィルスの瞬く間の感染拡大にあたり
一旦延期していたもので、コロナ感染者数が落ち着かないなか、
再度防災月間でもある9月に
オンラインセミナーという形で開催させていただきました。

当窓口初のオンラインセミナーということで
県内各地、他府県(大阪・愛知・神奈川の方も!)から、
参加者様の属性もご家族の方をはじめとして
行政関係(議員の方)、身体や知的、
精神等の障がいのある方のサポートをしておられる福祉関係、
教育関係(養護学校の先生)、
防災士の方など様々な方にご参加いただきました。

全三回のセミナーの最終回となる今回は
大規模災害をリアルに考える ~
『防災ワークブック』を活用して、
わが家!わが子に!できる防災を考えよう!~
というテーマで、大阪で、
障がいのある子どもとその家族が地域で子育てしやすい環境、
過ごしやすい環境になることを願って居場所やピア活動、
相談対応をされながら、早くから障がい児者の防災に取り組まれている
輪母ネットワーク様(代表 吉田琴美様  役員兼IT担当 永松なつめ様)
からお話をおうかがいしました。

前半は、輪母ネットワーク様がの活動紹介のほか、
被災時にどのようなことが起こるかについて、
実際に大阪での地震や台風による被災時の様子を、
写真や実体験を交えながらお聞きするとともに、
それらの経験から学んだこと、
災害時のために今からどのような準備を各自がしておくべきか、
輪母ネットワーク様が実際普段それぞれの家庭や
会合で取り組まれている防災のための準備についての
お話をお聞かせいただきました。
(知っておくと便利な様々な非常時の制度やサービス、
普段から備えておくべきグッズや
取得しておきたいアプリ等も教えていただきました。)

セミナーでは、実際に様々な障がいのある子がいらっしゃる
輪母のメンバー様よりお子様の障がいについてや、
普段どのようなサポートが必要か、災害時に困るであろうことと
その対策として普段どのような取り組みをしているか
(電気が使えなくても使用できる吸引機やミキサー、いざという時に
必要なものがセットされた防災頭巾など)などをご紹介いただきました。

今回ご参加くださった方の中で、
ご家族に当事者の方がいらっしゃる方、普段支援者としてかかわっている方は
「自分の場合だったらどんな準備をしておくべきか」を考えるきっかけに、
まわりに特に障がいのある方がいないという方にとっては
メンバーさんのお話は本当に初めて聞くことばかりで、
「被災時、そういった方にどのように避難していただいたらいいのだろう」
「地域でどんな準備ができるだろうか」を考えるきっかけになったかと思います。

後半は、輪母ネットワーク様が監修・発刊されている
「障がいのある人とその家族の防災ワークブック」を見ながら、
日ごろの心がけや避難ルート、避難所の確認など、
普段から取り組んでおくべきことを学んだほか、
「家族に合わせた備えを考えよう!」をテーマにワークシートを使って
それぞれの立場で「食」をお題にどのような備えをしておくべきかを
各自で検討しました。

講師の方の「障がいのある子、介護している家族がいると、
災害時に避難所へ行かないというご家族が多い。そういう方こそ
避難所へ行ってほしいし普段から地域の避難訓練等にも積極的に参加してほしい。
それこそが、そういう方がいることを地域にしってもらい、理解者を増やし
一緒に防災を考えていくきっかけになる」
「日々の取り組みの中で何気なく取り組んでいることが防災につながり、
子ども達を守ることにつながる」
「自助力をつけること・地域の関係機関との連携が非常に大事」
というお話がとても印象的でした。

今回の防災をテーマにしたセミナーに関しては、
当初から、当事者、家族だけ、支援者だけという狭い世界で防災を学ぶのではなく、
「普段障がいのある方には関わりがないけれど防災については詳しい」
「地域のために何かしたい」という方と一緒に学ぶことで
お互いのことを知るきっかけとなり、より理解が深まると考え
広く様々な方にご参加していただけるように企画していました。

セミナーにご参加くださった方々がグループワークでの気づきを生かして、
また家庭や職場や地域で備えの大切さを伝え、
自分達にできる準備ができれば、
災害に強い、皆が生き残れる(他府県と連携してたくさんの方を守れる)
奈良を作っていけると思っています。

セミナー参加者様からの感想は追って掲載いたしますが、
ご参加くださった方からセミナー終了後に
「参加して良かった」のお声をいただき、
早速自宅の備蓄の準備される、
輪母ネットワークさんにもっと教えをこいたくご連絡された、
等のお声もお聞きして嬉しい思いでいっぱいです。

最後になりましたが、
防災準備の大切さにつき分かりやすいお話をしてくださった輪母ネットワークの
吉田様、永松様、貴重なリアルのお声を聞かせてくださったメンバーの皆様、
セミナーにご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

今回のセミナー開催につき、
告知にご協力くださった沢山の方々に心から感謝です。

 

第三回のセミナーを持って、今回企画したすべての防災セミナーは
一旦終了となりますが、
「終わりははじまり」。

セミナーでお伝えしていた「つながるしくみ」の実現をやっと進めていけます。
講師の方々やご参加くださった皆様と
相談しながら作っていけたらと思っています😊

本来ならセミナー終了後は、
せっかくの参加者様同士のつながりを大事に、そして情報交換の場として
講師の方々や参加者様と「意見交流会(という名の飲み会)」をするのですが、
今回はコロナのこともありそれもかなわずでした。
コロナが落ち着いたらまた皆でリアルで集まりたいですね。

セミナー後は、閉店間際の奈良醸造株式会社 Nara Brewing Co.さんに飛び込み、
新作の大和橘のクラフトビールを購入。
おうちで「頑張ったで賞」の打ち上げでした🍻

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#親なきあと
#あかるいみらい準備室
#誰もとりのこさない
#障がいがあってもなくても皆が暮らしやすい社会を奈良から
#私がいなくなってもあなたがえがおでまいにちをすごせるように
#絶対に変えてやる