3/26開催『知的・発達障がいがある人にとっての高等教育の意義』開催のお知らせ


3月26日、『知的・発達障がいがある人にとっての高等教育の意義』
というタイトルで学習会を開催します。

当窓口は、これまで、障がいのある方の人生
(その人がどう生きたいのか)の選択肢が
とても少ないことに違和感を感じていました。

過去数回、地域で自立生活をされている知的障がいがある方をお招きして
日々の生活の様子をお話していただいたのは
もっともっと障がいのある方の人生の選択肢をカラフルに
(誰もが自由に自分らしい人生を選択できるように)
できないかと考えていたからです。

ちょうどそんなときに、奈良女子大学 安藤先生とお話する機会があり
進路面での選択肢を増やせないかを考えておられた先生に共感し、
同じように考えておられる進路指導の先生をお繋ぎさせていただき、
今回の学習会開催に協力させていただくことになりました。

学習会第1部は、関東を中心に知的障がいがある方の
養護学校卒業後の進路として高等教育の機会を提供している
「ゆたかカレッジ」代表の長谷川正人先生に
「ゆたかカレッジ」の取り組みや海外での知的・発達障がいのある方の
学びの現状のお話をお伺いします。

第2部パネルディスカッションでは、長谷川先生を中心に、
知的障害のある方に学びの場を提供する「学ぶ楽しみ発見プログラム」を
実施されている神戸大学の教育コーディネーター様、
奈良県の養護学校進路指導の先生、
福祉型専門学院ワークスクールのあ様スタッフ様とそのメンバーと保護者の方、
という様々な立場の方と共に
知的・発達障がいのある方への高等教育の在り方について考えます。

文部科学省「令和元年度学校基本調査(速報値)」によると、
平成31年3月、高校卒業者のうち、大学・短大進学率は54.8%、
専門学校進学率は16.3%、就職者の割合は17.6%、残りがその他となっています。

多くの学生が高校卒業後も進学の道へ進む中、
知的障がい等の障がいを持つ学生(特別支援学校・養護学校)
の進路はどうでしょうか。

進路調査結果では進学が0.4%、教育訓練機関等1.5%、就職32.9%、
社会福祉施設などへの入所通所61.5%、その他3.8%
という結果が発表されています。(平成29年3月卒業生進路調査)

このように、特別支援学校・養護学校卒業後の進路は
福祉事業所利用又は就職する学生の割合がとても多くなっています。
物事を覚えたり考えることが人よりゆっくりだったりする
学生さんにも関わらず、学校卒業後、自分の進路について
じっくり考える時間もないままに就職先を決めなければならない方がいる
という現実をご存知ない方もたくさんいらっしゃると思います。

学習会の場が、知的障がい等のある方が自分の進路をゆっくり考えたい、
もっといろんなことを学びたいと思っても、そういった場所がなかなかない、
という現状を変えるためにどんなことができるのか、
みんなで考えるきっかけになればと思っています。
ぜひお越しください。

学習会の詳細についてはこちらもごらんください。
http://akarui-mirai.net/events/